ホタラボブログ

一般企業会社員からの中学校非常勤講師

テストの準備で意識していること

TOEICや英検、TOEFL、IELTSなど様々な英語力を測定するテストが存在する。

テストを受験するからには高得点、最高点を誰もが目指す。

そのためには勉強時間の確保が必要なことは言うまでもない。

だが、残念ながら勉強した時間に比例する結果を得ることができないことは多々ある。

 

テストにはテスト用の勉強(テスト対策)をすることが結果に直結しやすいことは間違いない。だが、"テスト対策だけをすれば良いというわけではない"ということを自信の経験から伝えたい。

もし、今英語テストの受験者で、思うように学習がスコアに反映されないと感じている場合は、是非参考にして欲しい。

 

過去にTOEFLTOEICをはじめとする英語のテストを受験してきたが、テスト対策に時間をかけたにもかかわらず、期待した結果に及ばない経験をしたことがある。

その経験から、英語のテスト対策には効果的な勉強方法があると考える。

 

 

1.どんなテストも本質は英語力の測定

繰り返しとなるが、テスト対策に特化することがスコアに向けて効果的な学習であることは否定しない。しかし、根本的な英語力がなければ対策を結果にしっかり反映するのは難しいということを忘れてはならない

例にすると、

"対策を重ね、綿密に時間配分を設定しても根本的な英語力(文法力や単語力等)がなければ、問題を解くことはできない"

ということである。

テスト専用の参考書、過去問はテスト対策として最も代表的な方法であろう。だが、どんなテストであれ、第一に英語力を測定していることだけは忘れてはいけないと考える。

 

テスト対策をすれば、スコアがどんどん上がっていく、いわばゲームのレベル上げのような印象を持っている人は多数いるのではないだろうか。

そのように印象付けるような体験記も散見される。

だが、前提条件となる根本的な英語力に関しての記述がないことが多い。

 

極端な例ではあるが

"TOEIC900点超えの英語力がある受験者が英検1級を目指す際の英検1級対策法"

"TOEIC300点の受験者が行う英検1級対策法"

が同じプロセスなわけがなく、同じ勉強方や対策法を行っても結果への反映のされ方は大きく違うだろう。

もちろん、対策法による一定効果は得ることができるとは思う。が、目指す結果に対しての効果という意味では大きく違ってくるだろう。

 

加えて、テスト対策であげることには限度があり、薬と同じで時間と共に発揮する効果は少なくなっていくというのが私の考えである。

 

 

 

目指すスコアや結果にもよるが、テスト対策の勉強時間と合わせて、根本的な英語力を向上させる勉強時間を意図的に確保しなければな思うようなスコア獲得は難しいと考える。

 

 

2."英語力" × "テスト対策(スキル)"= テスト(スコア)

上述の通り、テストで目標スコアを達成するためには根本的な英語力が重要であると考える。

私自身が英語のテストを受験を通じて、

 

"英語力" × "テスト対策(スキル)"= テスト(スコア)

 

を意識することが重要と考える。

 

端的に言い換えると、テストには根本的な英語力向上とテスト対策両方が必要だということである。

加えて、私は、"英語力" と "テスト対策(スキル)"は掛け算の関係にあると考えている。

テスト対策に時間をかけたのに、スコアが出ないケースの場合だと

 

英語力(1) × テスト対策(10) = 10の出力がスコアに反映

 

という考え方だ。

上の式から考えていくと、根本的な英語力が足りない状態でテスト対策にだけ焦点を置いて学習するとなぜ思うようにスコアに反映されないかだけでなく、どれだけテスト対策だけの学習が非効率的な勉強かが一目瞭然である。

 

仮に英語力の重要性に気づき、英語力を2まで上げることができれば、学習時間配分の都合上テスト対策が7や8の力になっても、テスト対策に学習時間を全振りした時よりも高い出力でスコアに反映することができる。

 

過去の私自身、そうであったように、スコアを取るためにひたすら過去問を解き、解き方を解説した参考書を読んでも、かけた時間に対する効果は得にくいことが考えられるということである。

 

 

3. 過去問は同じ問題をテストと同じコンディションで最低3回解く

 

過去問はテスト内容を知るにはもってこいだ。

過去問を通じて、

 

•今の力でテストを受けたらどれぐらいのスコアが出るのか

•解く速度(時間配分)

•出題傾向や着眼すべき点

 

がざっくりわかる。

テストの環境とコンディションや気持ちの持ちようも若干なりとも異なるので少なからず誤差は出てしまうかもしれないが、大きくずれることはないだろう。

 

だが、ここで止まってしまっては過去問を完全に有効活用できたとは言えないと考える。

過去問には英語力を伸ばすネタがたくさんある。

もし、1回目で正答率が90%を超えているのであれば、間違えたところを確認の上、次の過去問に行くのも良いのかもしれない。

だが、スコアに伸びやんでいる時点で大半の場合、正答率は90%は超えてないだろう。

 

読めなかった1文や単語はなかったか?

再度同じ過去問を解けば、満点とまでは言わなくても95%以上取ることができるか?

 

確認してみて欲しい。

そしてとことんできなかった箇所を分析してほしい。

原因は、単語力なのか文法力なのか。もしくは特殊な構文での意味が取れていないのか…etc

 

"2回目も同じ問題をすると答えを覚えてしまっているので意味がない"

と私も以前は思っていた。

 

だが、1週間もあけばかなり記憶から飛んでいってしまっており、長文であればざっくりと大筋はわかっていたとしても満点レベルにはなかなか届かない。

また見直しの時にしっかり精読をしたつもりでも、すんなり読めない所がある。

 

以上の点から、私個人的な感覚ではあるが、過去問は最低3回は利用できると考えている。

 

ただ間違っても過去問の点数に一喜一憂しないことは毎度意識する様にしている。

点数は安心•不安の両方に繋がる。だが、準備で何点取ろうと結局は本番で力が出なければ何にもならない

 

•普段の勉強の質をどれだけ高めれたか

•結果にしっかりと繋げる勉強ができたか

 

を自身の経験から今では何よりテスト勉強では大事にしている。

 

ちなみにだが、上記の勉強方法を考えて行く中で下記のYou Tubeビデオも参考にした 。

英語系You Tuber のAtsueigoのAtsuさんのTOEIC勉強法だ。

他にも英語学習について色々勉強法動画を投稿されているので興味があればご参考までに。

www.youtube.com

 

 

〜まとめ〜

"◯◯の勉強法でたった3ヶ月でTOEIC300アップ"

というような案内を見ると自分も同じように勉強すれば短期的にスコアがアップできるように感じる。

かつて私自身もそう感じ、テストを受ける際はネットで対策サイトばかり見ていた。 

 

だが、英語のテストはどれだけ対策を通じて一定の効果を得ることができても、根底にあるのは英語力の測定である。

 

•対策サイトを調べていて、気づけば1時間が経過していた

•毎回過去問を解き、点数だけに気を取られ一喜一憂している

 

そのようなことはないだろうか?

皮肉なことに、テストを受験すると決め、テスト対策をすればするほど点数が上がらず(むしろ下がっていくこともあり)、思いつきレベルでパッと受験したら最高スコア(もしくは高スコア)が出た

ということを何度も経験した。

 

スコアのためにする英語学習ほど、モチベーションの上がらない時間はない。

 

もし、今テスト対策をしているにもかかわらず、点数が伸び悩んでいるのであれば、一度視点を変えて、単語学習や文法や構文学習、まず一文をしっかり読み切る学習に再起してみるといいかもしれない。