前回のTOEIC準備
先日、約6年ぶりにTOEICを受験してきた。
新形式に移行してから初めてのテストだったので、若干手探りな点もありつつの受験となった。
YouTubeやブログ等で調べていると新形式移行後、難易度が上がったような情報を目にする。
今回の勉強法(参考書含む)の紹介と受験後の感想を述べたい。
ちなみに今回の個人的な目標はTOEIC800点超えとした。
1.テストの結果
Listening: 450
Reading: 400
Total: 850
以下情報を読み進めるかはこのスコアを確認した上で判断してほしい。
自分の英語を高めるツールとしてこれから引き続きTOEIC受験をしていく予定でいる。
2.勉強に使った参考書
今回の受験に使用した参考書は以下4つの参考書だ。
-基礎-
①Distinction 2000(単語帳)
英語系YouTuberのAtsueigoのAtsuさんが出版された単語帳だ。
表紙にもTOEIC対応と書いてあり、実際に十分活用できたと思う。
だが、私がDistinction 2000を単語帳に選定した理由は他にもある。
Distinction 2000は単語以外に、
・Readingのページもあり、読解力も併せて向上を図れる
・単語をストーリーやイメージと一緒に覚えることもでき、記憶にも残りやすい
・派生語や細かいニュアンスの違い等も記載されており、TOEICだけにとどまらない単語力強化を目指せる
のような視点で選択した。
従来、市場に出回っていた"the 単語帳"的なものを使用してもよかったのかもしれないが、どれだけ意味を覚えても、結局文意に即した理解ができなければ無用の長物となってしまう。
そして何より、単語学習はスポーツで言う筋トレや基礎練習的な作業になるので面白さにかけ、モチベーションを保つのが難しい。
文章を使った学習ができることで、実践感覚も磨きつつ、モチベーションを保ちながら勉強できたと思う。
なお、TOEIC専用の単語帳について今回は使用していない。
結果的に使用しなくても十分、問題を解くことができたと感じている。
②英語の構文150
大学受験でも使われている英語の構文書だ。
構文は、単語だけでは理解や推測が難しいような表現になることがある。
パッと身難しい文章は逆に構文を知ってさえおけば、難しい文章ではなくなる。
英文を理解できる範囲を増やすだけでなく、英文を効率よく読み、問題を解き進めることも目指し学習した。
結果的に長文だけでなく、Reading Part 5 で役立った問題が複数あった。
構文を問われている問題は、全文読むことなく見た瞬間に答えを判断•マークした。
すでに受験経験があればご存知かもしれないが、TOEICは時間配分がすごく大事になる。
Reading Part 5であまりに時間をかけすぎると、最後の長文で時間が確保できなくなり、色塗り(残り問題全て適当にマーク)になってしまう。
こちらはTOEICに限らず、英語の基礎力アップの教材として今も使ってる。
③メガドリルTOEIC TEST リスニング
旧形式のTOEICリスニング問題をPart別に集約した問題集だ。
私はリスニングが正直得意ではなかったため、この問題集を通じてTOEIC対策というよりも、練習量を増やすことを意識した。
かなりなボリュームがあり、TOEICのためのリスニングというよりは、リスニング力そのものを強化をできたと感じている。
この参考書では、スクリプト、特殊な表現、音声の日本語訳まで書かれている。
シャドーイングやディクテーションを通じた単語レベルの確認から、意味取りの確認までできた。
こちらもTOEIC受験後も定期的に使用している。
また、問題1つの量も多くないので、忙しい人向けに1日20分-30分を目安にしたリスニング練習としても使えると考えている。
-実践-
④公式問題集7
現在出版されている最新の問題集だ。
問題集を複数回こなし、傾向や時間配分の分析に使用した。
後に記述するが、問題集は初見の段階で2回使用し、1週間あけて再度使用した。
公式問題集の番号は個人的に何番でも良いと思う。
だが、最新版は情報が新しいようだ。
加えて参考書の番号によって音源に差もあるようだ。
YouTuberでもあり、TOEICerのモリテツ先生が参考書の解説をしている動画がある。
限られた資金での問題集選びを慎重にという場合は参考にしてほしい。
3.勉強法
学習環境は下記のような条件であった。
•仕事のため、毎日朝8時頃家を出て、業務を終えて帰宅するのが平均して19時から20時
•勉強する時間は取れてもせいぜい1日2時間ぐらい
•受験を決意してからの約2ヶ月間の集中的な勉強
•受験時は、Distinction2000の単語は8割〜9割程覚えていた
•単語はある程度ベースがあり、Distinction2000で取り扱っている単語が全て初見というわけではなかった
-最初の1ヶ月-
まず、復習もかねて基礎的な英語学習にフルコミットした。
・Distinction2000(3チャプター/日) 30分
・英語の構文150(5構文/日) 30分
・リスニング個別問題集(音源2つ/日) 60分
ぐらいの目安だった。
日によっては目安時間通りいかないこともあった。
その分は、土日の休みで埋め合わせるようにした。
とにかく最初の1ヶ月はページを回すことを意識した。
例えば
・わからない単語は印をつけて次の単語・ページ
・構文も同様にわからないところをチェックして次
・逆に、すでに知っている所はどんどん飛ばした
正確性は一度置いておいて、見たことのある情報を増やすことを目指した。
リスニング個別問題集は、
①問題を解く
②答え合わせ
③もう一度聞いてみる
⑤シャドーイングができない文はディクテーション
⑥聞こえた内容と日本語で書いてある意味が一致するか確認
おそらくリスニングはどれだけ早くても1つの問題に20分、平均して30分を要した。
これをとにかく毎日続けた。
日々体調も異なり、本業に支障が出ては本末転倒である。
どうしても全メニューをこなせない時は、単語と構文集はかならず勉強した。
単語と構文の知識なしにリスニングもリーディングも成り立たないからだ。
-2ヶ月目-
一度TOEICの問題を実際 に解いてみた。
注意したことは、受験時と可能な限り条件を同じにすることだ。
・実際の時間で行う。
・本番のようにマークシートに記入する。
・リスニングから初め、リーディングで終わる。
・リスニング時はかならずスピーカーで聴き、イヤフォンは使用しない。
※もしマークシートがない場合は、YahooもしくはGoogleで”TOEICマークシート”と検索すれば無料のPDF等が出てくる。
そして、
解き終わった後、すぐ丸付けはせず、時間制限なしでもう一度問題を解く。
※2回目は休憩を挟んでも良い
要するに、テスト環境でのスコアと実際の英語力のスコアの乖離を確認したかったからだ。
過去問を使った勉強法は下記を参考にし、実践したものである。
そして、2回のテストを解き終わった後は、間違い直しをするとともに、正答率が特に悪いパートやセクションを割り出した。
その分析を踏まえて、単語や構文集の勉強に充てる時間を再度調整した。
もし、目指す点数と過去問の点数が大きく離れている場合は、単語と文法の勉強を最優先に時間をかけていいと思う。
あとは、時間の許す限り過去問を解いた。
結果的に過去問は3セット使用した。
※前日までに2セットを2回、前日に1セット
1週間経てば、問題内容は忘れてしまっている部分があることに加えて、見直しの復習も考えて一度使った過去問をもう一度解いた。
それでも、なかなか満点は取れなかった。
正解率が初めから9割を超えているようであれば次の過去問に行くべきだと思う。
〜まとめ〜
以上が前回のTOEICに向けての準備だ。
やはりTOEICは時間との勝負となるため、いかに素早く解ける問題を増やすかが勝負になると思う。
過去問からの出題傾向を考えていると、複数パッセージを読んでのReadingでも前半の問題は前半部分から出ていやすいかなと思う。
全て読み終え、マークの手順でしていると時間は確実に足りなくなるだろう。
過去問をしっかりやり込み、意識すべき所を自分なり消化して本番に挑んだことで一定の結果を得れたと思う。
過去問では毎回Readingの方が成果率が高かったのだが、本番では逆になったことは想定外ではあった。
全体的にはネットに出ているスコア換算表から見積もっていた通りのスコアとなった。
また、上記はあくまで一例のため、スタート段階の英語力で必要な学習時間も異なると思う。
以前下記の記事でも書いたが、やはり根本的な英語力強化は高スコアにはかかせないと考えている。
対策も大事だが、英語力を強化することが最大の効率的な勉強ではないかと思う。
TOEIC900点超えを目指すつもりではいるが、テスト対策だけでは一筋縄にはいかない印象だ。
細かい部分での理解がまだまだで、英語力を高めないといけないことを今回のTOEICで実感できたと思う。